院長コラム Docter column

熱中症対策

暑い日が続いています。

熱中症予防のため水分補給ですが、スポーツドリンクの中には塩分をたくさん含んでいるものがあり、水分補給に際しては注意してください。塩分をたくさん含むスポーツドリンクは薄めて飲むことをお勧めします。

本日の研修会でも高血圧の講義がありました。巷では高血圧患者に減塩食は必要なしと書かれている本も売れているようですが、日本人は生まれつき塩分に浸されているため、減塩こそが高血圧治療の基本になります。減塩1g/日ごとに収縮期血圧が約1mmHg減少します。

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タバコの害と受動喫煙の事

本日のかかりつけ医研修会のプログラムにも禁煙治療の項目がありました。

タバコが引き起こす健康障害の中で最も知られているのは肺がんであることは、周知の事実ですが、受動喫煙による健康影響はあまり理解されていません。最近話題になっている「電子タバコ」に関しても、完全にニコチン除去はされておらず、電子タバコの蒸気が健康を害さないかどうかは不明です。また、日本のタバコ価格は海外に比べると最も低価格といわれています。

禁煙治療に対する保険適用は2006年度からできるようになりました。対象となる患者は①「ニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)」で5点以上のニコチン依存症と診断された者、②ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上である、③直ちに禁煙を希望している、④文書で同意を得ている、が挙げられており、この①から④をすべて満たさないと保険治療の適応にはなりません。さらに若年者・未成年者の喫煙防止のため、2016年度の診療報酬改定では、ブリンクマン指数は、35歳未満の受診者には適用されないことになっています。

喫煙とオリンピックの話題ですが、国際オリンピック委員会(IOC)は1988年のカルガリー大会以降、オリンピックの禁煙方針を採択し、会場の禁煙化とともにタバコ産業のスポンサーシップを拒否してきています。2010年7月にはIOCとWHOは健康的なライフスタイルとタバコのないオリンピックを目指す合意文書にも調印し、オリンピックは健康的な環境の下で実施されなければならないと述べています。事実、1988年以降のオリンピック開催都市はすべて受動喫煙防止法・条例が制定され、喫煙大国と言われる中国においても、北京オリンピック開催に際して北京市にて条例を制定しています。

2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。このオリンピックに合わせて受動喫煙防止対策として健康増進法の改定が今国会で議題が上がったのですが、一部の愛煙家の議員の猛反対によりこの議題は見送りになりました。日本医師会も署名活動で頑張ったのですが、実現に至りませんでした。今、日本で受動喫煙防止条例があるのは神奈川県と兵庫県だけです。受動喫煙防止に関しては国や自治体がもっと努力していただきたいものです。

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心房細動について

高齢者の脳梗塞の原因で増えている心房細動による脳梗塞について説明します。

心臓の筋肉の中には電気が流れていて、私たちが意識しなくても心臓は規則正しく動くようになっています。しかし、加齢などにより心臓の筋肉が衰えると、心臓の収縮も不規則になることがあります。代表的なものが心房細動で医学的には「絶対性不整脈」といいます。心房細動発症早期はお薬やカテーテル治療などにより、正常の心拍に戻すことは可能です。しかし、自覚症状がなく健康診断などで指摘されることも多く、不整脈そのものの治療が困難なこともあります。現在の脳梗塞の約3分の1が不整脈による心原性の脳梗塞といわれており、最も原因となる不整脈がこの心房細動です。現在は心房細動が見つかると不整脈の治療とともに脳梗塞の予防が重視されています。有名人や芸能人などもこの心原性の脳梗塞で苦しんでいます。脳梗塞の予防には以前はワルファリンという薬しかありませんでした。このお薬は安全に使えますが、薬の効き目を頻繁に採血で確かめないといけないこと、納豆やクロレラ、青汁などは薬の効果を弱めるため食事制限が必要になってきます。近年、食事制限の要らない血栓の予防薬が出てきており、ワルファリンより脳梗塞の予防効果が高く、出血の副作用も少ないため、より安全に使用できます。

下の記事は以前、神戸新聞の健康相談で私が記載した心房細動の説明です。20160420_103716

 

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大腸がんと食生活

近年、大腸がんの患者さんが増えています。大腸がんの発生には遺伝的素因と環境因子が関与していることが知られています。その1つに内臓脂肪型肥満(メタボリック症候群)があります。脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが肥満や内臓脂肪蓄積時に低下し、糖尿病や心臓疾患の危険因子になることはよく知られていますが、アディポネクチンが低下すると大腸がんの発生や増大に関与する報告が増えてきています。大腸がんの予防のため内臓脂肪をためないような食生活と腸内環境の改善のため善玉菌(ビフィズス菌)を増やす目的で乳製品の適度な摂取も望まれます。

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