院長コラム Docter column

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お知らせ / 院長コラム

心房細動について

高齢者の脳梗塞の原因で増えている心房細動による脳梗塞について説明します。

心臓の筋肉の中には電気が流れていて、私たちが意識しなくても心臓は規則正しく動くようになっています。しかし、加齢などにより心臓の筋肉が衰えると、心臓の収縮も不規則になることがあります。代表的なものが心房細動で医学的には「絶対性不整脈」といいます。心房細動発症早期はお薬やカテーテル治療などにより、正常の心拍に戻すことは可能です。しかし、自覚症状がなく健康診断などで指摘されることも多く、不整脈そのものの治療が困難なこともあります。現在の脳梗塞の約3分の1が不整脈による心原性の脳梗塞といわれており、最も原因となる不整脈がこの心房細動です。現在は心房細動が見つかると不整脈の治療とともに脳梗塞の予防が重視されています。有名人や芸能人などもこの心原性の脳梗塞で苦しんでいます。脳梗塞の予防には以前はワルファリンという薬しかありませんでした。このお薬は安全に使えますが、薬の効き目を頻繁に採血で確かめないといけないこと、納豆やクロレラ、青汁などは薬の効果を弱めるため食事制限が必要になってきます。近年、食事制限の要らない血栓の予防薬が出てきており、ワルファリンより脳梗塞の予防効果が高く、出血の副作用も少ないため、より安全に使用できます。

下の記事は以前、神戸新聞の健康相談で私が記載した心房細動の説明です。20160420_103716

 

健康情報 / 院長コラム

大腸がんと食生活

近年、大腸がんの患者さんが増えています。大腸がんの発生には遺伝的素因と環境因子が関与していることが知られています。その1つに内臓脂肪型肥満(メタボリック症候群)があります。脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンが肥満や内臓脂肪蓄積時に低下し、糖尿病や心臓疾患の危険因子になることはよく知られていますが、アディポネクチンが低下すると大腸がんの発生や増大に関与する報告が増えてきています。大腸がんの予防のため内臓脂肪をためないような食生活と腸内環境の改善のため善玉菌(ビフィズス菌)を増やす目的で乳製品の適度な摂取も望まれます。

健康情報 / 院長コラム

漢方治療・具体的な治療例:高齢者の処方

高齢者の特徴は一人で多くの疾患をもち、慢性的な疾患が多く、病気に対する抵抗力が低下しています。このような問題に対して、漢方薬による補助療法が期待されます。

八味丸
漢方でいう「腎」(先天の生命力)の力が何らかの原因で弱められている場合、「補腎薬」を使用します。その代表薬が八味地黄丸です。 老化に伴う動脈硬化、白内障、前立腺肥大などに応用されます。
これまで報告のあった効果(抜粋)
・糖尿病性神経障害の予防と改善
・前立腺肥大の自覚症状の改善
・更年期以降の女性の排尿障害に有効
・男性不妊に有効、精子無力症の改善
・女性不妊に有効
・更年期障害の改善
・骨粗しょう症の改善
・腰部脊柱管狭窄症に有効
・白内障に有効
・高齢者の意欲低下、焦燥感、不眠傾向の改善
・老人性皮膚そう痒症の改善

補中益気湯
漢方でいう「脾」(後天の生命力)の力が何らかの原因で弱められている場合、「補脾薬」が使用されます。その代表薬が補中益気湯です。 補脾薬は胃腸の働きを良くし、免疫力を高め、精神活動を活発にします。 胃腸の丈夫でない慢性消耗性疾患には補中益気湯を使います。 虚弱者の風邪にも使います。

抑肝散
認知症の周辺症状(徘徊、幻覚、睡眠障害など)に効果があることが報告されています。

六君子湯
胃のもたれ感のあるときに使う薬。慢性の胃腸機能低下状態に用いられます。 高齢者や虚弱体質の人で消化管運動低下による便秘にも使用します。

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院長コラム

漢方治療・具体的な治療例:子供の服用

子供は生薬独自の臭いを嫌うため、漢方薬の服用は難しいことがあります。

乳幼児への飲ませ方(生後2ヶ月から服用例あり)
少量の水で顆粒を練って、顎の内側に貼り付けるようにしてあげましょう。 母乳や水と一緒に飲み込ませましょう。

小児への飲ませ方
エキス製剤をお湯に溶かしてハチミツや砂糖を混ぜて飲ませましょう。 シャーベットやゼリーに混ぜたり、オブラートに包んで飲ませましょう。

服用量の目安
処方量は年齢をもとにした目安があります。0歳児は大人の1/5~1/6、1歳児は1/4、3歳児は1/3、6~7歳児は1/2、小学生は2/3、中学生になったら大人と同量でかまいません。

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院長コラム

漢方治療・具体的な治療例:漢方薬の服用方法

香りも作用の一部と言われています。

漢方薬は、食前もしくは食間の、空腹時に飲むように指導されることが多いです。これには理由があって、食事の成分が漢方薬の効果を減弱させるかも知れないからです。牛乳、お茶、コーヒーなどは要注意です。また、生薬の成分を効かせるために空腹時に薬を飲んで腸内で吸収させるようにします。

漢方薬(エキス顆粒)の正しい飲み方は、お湯で飲むのが基本です。 エキス顆粒を湯飲みなどに入れ、約60~80ccの微温湯で溶解させてよく味わって飲みましょう。臭いがどうしてもダメな人・お湯が用意できなければそのまま水で飲んでいただいても結構です。

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