院長コラム Docter column

隠れ心房細動に要注意

脳梗塞の原因となる不整脈として心房細動が有名です。心房細動は心原性脳梗塞の原因となりなす。この心原性脳梗塞は脳梗塞の中でも最も重症であり、死亡率も高く、命を取り留めても重い後遺症を残すことが多く、寝たきりの原因になります。脳梗塞による寝たきりの80%は心原性と言われています。
心房細動はいきなり発症するのではなく、最初は数秒間の発作で出現します。これを発作性心房細動といいます。発作性心房細動をくり返すと、慢性化します。
心房細動の患者数は約100万人で、加齢とともに有病率が増加します。この100万人と同程度に心房細動と診断されていない心房細動患者(隠れ心房細動)がいるといわれています。隠れ心房細動というのは不整脈の発作があるにもかかわらず、医療機関に受診した時には不整脈発作はおさまっており心電図で診断できない場合を指します。
この隠れ心房細動の患者の予後を調べた論文があります。結果は隠れ心房細動患者のほうが心房細動と診断された患者より死亡率が高い結果でした。Esato.et.al Chest 2017
下の図のグラフの赤い実線が隠れ心房細動の患者の死亡率です。発作性心房細動(PAF)、持続性心房細動(SAF)のいずれも隠れ心房細動患者の死亡率が高くなっています。
脈がおかしいなと思ったら、一度は循環器専門医に受診してください。

健康情報 / 院長コラム

動脈硬化の検査機器を導入しました。(血管内皮機能検査:FMD検査)

当院ではこのたび、新しい検査機器を導入いたしました。動脈は三層構造から成り立っており、一番内側に内皮細胞があります。動脈硬化はこの一番内側の血管内皮機能障害から引き起こされると言われています。このFMD検査は一般の血液検査ではわからない血管内皮細胞の働きを超音波を用いて評価します。検査時間は約10分を要しますが、超音波検査なので低侵襲で行えます。さらに血管内皮細胞の障害度から将来的な心血管疾患発症イベントのリスクを計算できます。
血管内皮細胞機能は生活習慣の見直しで改善することも証明されています。
正確な測定には絶食(6時間以上)で行うことが勧められております。生活習慣病にかかっている方は追加の検査としてお勧めします。保険収載されており検査料金は3割負担の方で窓口負担600円でできます。

お知らせ / 院長コラム

診療時間変更のお知らせ

本日10月12日(土)は大型台風の接近のため診療は12時で終了いたします。

お知らせ

2019年度インフルエンザ予防接種について

2019年度のインフルエンザ予防接種を10月15日(火)から開始いたします。65歳未満の任意接種の希望者はホームページの予約サイトから予約をお願いいたします。電話での受付は行っておりませんので、よろしくお願いいたします。

予防接種の時間は以下の時間から選んでください。

月・火・水 12:00~12:30、18:00~19:00
金 18:00~19:00
土 12:00~14:00

任意接種予約期間は10月15日(火)~12月14日(土)になります。

65歳以上の伊丹市在住の方と生活習慣病などで当院に通院中の方は予約不要です。

明日10月8日(火)からネット予約可能になります。料金はホームページに記載しております。

お知らせ

10月の休診日のお知らせ

誠に勝手ながら10月5日(土)、10月22日(火)は休診させていただきます。

お知らせ

ネット予約サイトリニューアルのお知らせ

2019年9月2日(月)からネット予約サイトをリニューアルしました。クリニックのホームページの「ご予約はこちら」のバナーをクリックすると予約が可能です。または、下の写真のQRコードから予約サイトにアクセスできます。

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